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ベニモンカラスシジミ  Fixsenia iyonis


ベニモンカラスシジミ♂ 2012年6月10日 天竜川流域
アラカシの枝先でテリトリーを張る。

 本州に生息しているチョウのなかでも屈指の珍蝶で、急斜面や崖に生息していることもあり、野外で成虫の撮影をするのは難しいと思われているかもしれません。それでも狙ってきちんと撮影することができました。なんとかなるものです。ところが紀伊半島の産地では採集者も多く、見つけた成虫はこの1頭だけだったのに対して、ネットを持った人は5人以上見かけました。この写真の♂も、危うく撮影中に目の前でネットに入れられるところでした。
 採集者が集まっても絶滅するということはないと思いますが、数少ないポイントに採集者が集まってしまっては撮影どころではないですし、道路沿いの生息地では採卵で食樹が傷められることも多いようで、撮影はだんだん難しくなっていきそうです。

♂ 2012年6月10日 天竜川流域
体を倒して日光浴をする。この行動をとる種類は翅を開かない。

♂ 2012年6月10日 天竜川流域
裏面から♂の性標がよく分かる。

♂ 2012年6月10日 天竜川流域
ミズキの枝の周りを飛び回る。

♀ 2012年6月10日 天竜川流域
この地方らしく、後翅の白線が外側に流れている。

♀ 2012年6月10日 天竜川流域
クロウメモドキの枝で産卵姿勢をとる。
ベニモンカラスシジミ
♂ 2008年6月8日 三重県(台高山脈)
枝先にちょんととまっているのをやっと見つけた。

 ♂ 2008年6月8日 三重県(台高山脈)

♂(飛翔) 2008年6月8日 三重県(台高山脈)
どっちが頭か分からないような写真だが、一応表のオレンジ色が写った。

クロウメモドキの枝で見つけた卵 2010年2月21日 静岡県

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