ヒョウモンモドキ Melitaea scotosia
ノアザミで吸蜜するヒョウモンモドキ♂ 2009年6月13日 広島県
私がヒョウモンモドキという蝶を認識したころは既に、このチョウは中部地方からは絶滅し、中国地方のごく一部でしか見られなくなっていました。学生だった2003年、今のうちに一度見ておかなくてはと思って広島まではるばる出かけたのですが、数時間探して休耕田の隅のほうで多数のヒョウモンもドキがノアザミに群れているのを見つけたときのことを今でも懐かしく思い出します。
それから6年経って、2009年には偶然にも広島を通る用事があり、観察会でまたヒョウモンモドキを見ることができました。6年前よりも生息地はさらに限られ、地元の方の生息地の管理と監視によってなんとか命をつないでいる様子がよく分かりました。
30年、40年前には、愛知県や岐阜県でも見られたといいますが、その頃の東海地方にはどのような風景が広がっていたのか、今ではところどころに残った小さな湿地や湿地跡を見て想像するしかありません。
※採集目的で現地へ行くと、すぐに通報されます!
♀ 2009年6月13日 広島県
♂ 2009年6月13日 広島県
♀ 2009年6月13日 広島県
この個体はやや黒化している
交尾(左が♀) 2009年6月13日 広島県
ヒョウモンモドキ幼虫 2008年7月27日 広島県産(飼育)
緊急避難的に飼育されている幼虫を撮影させてもらった
♂ 2003年6月20日 広島県久井町 この産地は現在では既に絶滅している。 |
♂ 2003年6月20日 広島県久井町 |
TOP