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クロミドリシジミ  Favonius yuasai

クロミドリシジミ
午前7時、クズの上で開翅するクロミドリシジミ♂(手前)と♀(奥) 2008年6月15日 愛知県豊田市
 ミドリシジミの仲間でも特に珍しく、高木の上で生活することから撮影もとびぬけて難しい種類と思われているかもしれません。私もこれまでこのチョウを撮影するには長野か山梨まで行かなくてはいけないうえ、さらに幸運に恵まれないと無理だと勝手に考えていました。ところが、地元の愛知県でちょっと探してみたところ、家から1時間以内の複数の場所で簡単に生息が確認できました。個体数もそれなりにいて、基本どおりの方法で♂♀表裏をあっさり撮影することができました。もうびっくりです。
 雑木林が手入れされなくなって大木のある樹齢の高いクヌギ・アベマキ林が増えたために、クロミドリシジミも全国的に増加傾向にあるとは聞いていましたが、愛知県内でも例外ではないのかもしれません。

♂(手前)と♀(奥) 2008年6月15日 愛知県豊田市

♀ 2012年6月9日 愛知県豊田市
クロミドリらしい大きな赤斑と濃い褐色の地色がよく分かる。

♂ 2012年6月10日 愛知県豊田市
もう少し広い葉の上で翅を開いてくれると良かった。

♂ 2011年6月15日 愛知県豊田市

♂ 2008年6月15日 愛知県豊田市
左前翅が葉に隠れてしまって残念。♂の翅表は銅色の光沢があるというが、ただの茶色と表現したほうがいいかもしれない。

♂ 2008年6月15日 愛知県豊田市

早朝、地上で翅を開く♂ 2008年6月15日 愛知県豊田市

午前7時30分、地上で吸水する♂ 2008年6月14日 愛知県豊田市

アベマキの葉にとまる♀ 2009年6月9日 愛知県豊田市

♂ 2010年6月12日 愛知県豊田市

♂ 2010年6月12日 愛知県豊田市

♂の卍巴飛翔 2010年6月12日 愛知県豊田市
午前4時20分、まだ暗いうちにアベマキの梢を活発に飛び回る。エゾミドリシジミなどとは違い、枝先に静止して、近づく個体を追い回すという行動は見られない。特定の枝先に執着するように、狭い空間を長時間飛び続ける。卍飛翔は長時間続くこともあり、地面近くに下りてくることもある。

♂の飛翔 2010年6月12日 愛知県豊田市
上の写真と同じ場所。今度は4頭の♂が写った。活動は午前4時10分ごろに始まり、4時30分過ぎには終わる。

♂の卍巴飛翔 2011年6月15日 愛知県豊田市
ときどき、頭が絡み合いながら地表近くまで降りてくる。まだ真っ暗に近いので、空がバックでないと肉眼ではほとんど見えない。

♂の卍巴飛翔 2011年6月15日 愛知県豊田市
午前4時22分、少し白み始めた梢を背景に、卍飛翔する2頭の♂がストロボに浮かび上がった。

♂ 2008年6月15日 愛知県豊田市

地上で吸水する♂ 2008年6月14日 愛知県豊田市

♀ 2008年6月14日 愛知県豊田市

♀ 2008年6月14日 愛知県豊田市
 
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