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キマダラルリツバメ  Spindasis takanoinis

キマダラルリツバメ
ササの上でテリトリーを張るキマダラルリツバメ♂ 2007年7月5日 兵庫県養父市
午後4時30分、活発にテリトリーを張る。

 学生時代の前半を京都で過ごした私にとって、キマダラルリツバメはとても思い出深いチョウです。ネズミモチの木に降りてきた小さな虎模様の姿を初めて見たときのことは、今でもはっきりと思い出すことができます。京都を離れてから数年間その姿を見ていませんでしたが、ここ2年ほど何回か狙ってみました。♂の青い色は角度によってはほとんど見えず、斜め後ろから撮影したときにもっとも美しい色になるのですが、その角度を確保するのにいろいろ苦労しました。
 アリに育てられる特殊な生態、二本の長い尾状突起、地域ごとに違う斑紋と、何度見ても心が躍るチョウです。学名は京都大学蝶類研究会の機関紙の名前にも入っていますし、このサイトのアドレスにも使わせていただきました。
 このチョウを探していると、発生地の樹木の皮を剥いたりして幼虫が採集された痕跡をよく目にします。生息地を潰してしまわない程度にほどほどにしてもらいたいものです。

午後4時30分、カキの葉でテリトリーを張る♂ 2011年7月9日 長野県木曽町
午後5時には日が陰り、活動は終わった。

午後4時15分、テリトリーを張る♂ 2010年7月8日 長野県
この個体は青い部分が狭い。

♂ 2010年7月8日 長野県
裏面の地色がかなり濃い。トラ型というらしい。

ギボウシの蕾にとまる♀ 2008 年7月20日 長野県

ヒメジョオンを訪れた♂ 2007年6月13日 京都市山科区
キマダラルリツバメといえばヒメジョオンに来ている写真を思い浮かべるが、
私はこんなシーンはこの1回しか見たことがない。しかも口吻伸ばしてないし。

午後4時45分、アラカシの樹上でテリトリーを張る♂ 2007年6月13日 京都市山科区
他の写真ではいとも簡単に翅を開いたところを写しているようにみえるが、ほとんどの場所ではこれぐらいにしか撮れない。
採集ならこれでもいいが、撮影するには低い場所でテリトリーを張ってくれる場所を地道に探すしかない。


午後4時45分、西日を浴びてテリトリーを張る。 京都の♂は青色部分が狭い 2006年6月14日 京都市左京区

午後5時30分、モチノキの樹上で西日を浴びてテリトリーを張る♂ 2006年6月23日 京都府亀岡市
活動時間はそろそろ終わり。

午後5時、モモの葉でテリトリーを張る♂ 2007年6月17日 京都府亀岡市

この♂には青色部がない 2007年6月17日 京都府亀岡市

わずかに青色鱗粉が乗った♂ 2007年6月20日 京都府亀岡市
午後5時、地上でテリトリーを張る。

クリの花に来た♀ 2007年6月20日 京都府亀岡市

 2007年7月5日 兵庫県養父市
兵庫県北部の個体は青い部分が広い。

サクラの葉陰に隠れる♀ 2007年6月30日 兵庫県養父市

♀ 2007年7月5日 兵庫県養父市

裏面の黒帯が発達した♂ 2007年7月5日 兵庫県養父市
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